コラム導入事例

導入事例

【第十一回お客様インタビュー[粘度計]】兵庫県立大学大学院 工学研究科 柿部先生

「学び続けるきみに力を。 」



兵庫県立大学 Webサイト
https://www.u-hyogo.ac.jp/

#EMS粘度計 #大学 大学院

兵庫県立大学大学院 工学研究科 (兵庫県姫路市)

兵庫県立大学は平成16年に神戸商科大学、姫路工業大学、兵庫県立看護大学の県立3大学が統合しました。
この春には新たに減災復興政策研究科を開設し、6学部、14研究科、4附置研究所、附属高等学校・中学校を擁する全国トップクラスの公立総合大学です。工学研究科では、主にイオン液体の基礎物性と電解質としての性能評価の為、弊社のEMS粘度計EMS-1000Sと密度比重計DA-100を導入いただいております。
そこでこの度、工学研究科の柿部先生にお話しを伺いました。

工学研究科、柿部先生研究テーマ



柿部先生:イオン液体は本格的な研究がスタートしてからはまだ20数年という比較的に新しい材料です。
有機化合物からなる「塩」であることから様々な化学構造を設計・デザインすることが可能です。特に地球上で最も豊富に存在しているバイオマスであるセルロースとは相性が良く、一般的な溶媒には溶解しないセルロースをイオン液体は簡単に溶かします。
セルロースを低いエネルギーで溶解することができたことで、セルロースに機能性の置換基を修飾し、有用性の高い材料として利用する事ができます。
これはセルロースとイオン液体によるゲルですが、イオン液体の性質を保ったまま柔軟な個体膜として得られたことで、機能性と安全性を両立した材料として利用できる可能性があり、これまでにない新規なセルロース誘導体を造ろうと日々研究に励んでいます。

京都電子工業製品への一問一答

内田:弊社装置を導入頂いた経緯を教えてください。
柿部先生:一般的な粘度測定器は、測定中にサンプルが含水してしまい、真の値が出ないことがあります。また、サンプル量が多くコンタミが起きるのを恐れて装置の選定に困っていました。代理店から、EMS粘度計を紹介してもらいデモをさせていただきました

内田:デモをした感触はいかがでしたか?
柿部先生:とても良かったです。
元々DMAによる測定をしていましたが、比較したデータがほぼ同程度でした。希少性が高いサンプルが多い為、小スケールで対応でき、サンプリング後に別の測定にリサイクルして転用できるのも良い点です。また試験管にサンプリングしてフタを締める為グローブボックスがあれば、完全密封状態で測定が出来ました。

内田:弊社製品を導入いただきいかがでしょうか?
柿部先生:EMS粘度計を使うことで、測定が初めての学生たちでも熟練者と変わらない測定データを得る事ができるようになりました。

内田:研究ではお役立ちできておりますでしょうか?
柿部先生:とてもタイムリーな話ですが、今年の1月にEMS粘度計を使用している論文を発表しました。
タイトル「Branched Alkyl Functionalization of Imidazolium-based Ionic Liquids for Lithium Secondary Batteries」
<下記リンク先>
https://doi.org/10.5796/electrochemistry.22-00001

内田:タイムリーな情報ありがとうございます。とても嬉しいです。
導入後やデモの際の対応はいかがでしたでしょうか?
柿部様:レスポンスが良かったです。卒業した学生も大満足でした。

内田:貴重なお話しありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。

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