コラム導入事例

導入事例

【第五回お客様インタビュー[アルコール分析]】広島県立総合技術研究所 食品工業技術センター 様

ニーズ起点の研究開発で広島県のイノベーションを支援

#SDKシステム #公官庁 #密度比重計 #電位差自動滴定装置

広島県立総合技術研究所様は、工業、食品製造、農林水産業および保健環境の複数の技術分野を統合した研究開発組織であり、これら分野の横断・融合により多様化・複雑化する県民や県内産業のニーズに対応されております。
 総合技術研究所様の組織として、8つのセンターで専門的な研究や技術支援を行っており、その中の食品工業技術センター様は、日本三大銘醸地である西条地区(東広島市)を有する背景より、日本酒の開発支援を筆頭に、様々な広島県産の食品や飲料の研究開発支援を行っておられます。

広島県が世界に向けて発信する新しい食文化

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技術移転により市販された「ひろしま一途な純米酒」

「ひろしま一途な純米酒」開発時の酒と料理との相性を確認
「ひろしま一途な純米酒」開発時の酒と料理との相性を確認

広島吟醸酵母の開発

広島県の日本酒開発の歴史は長く、食品工業技術センター様にて開発された、最も特徴的な酵母である清酒酵母「広島吟醸酵母」は、発売から20年経ちます。
吟醸酒向けの酵母であり、リンゴ様の華やかな香り(カプロン酸エチル)を多く生成し,この生成量は全国的にも最高レベルです。また,清酒の香りで欠点として指摘されやすい酢酸エチルの生成量が少ない特徴を持ちます。
現在は、広島県内に限らず、日本全国の県外50社以上の酒造会社にて使用されています。

広島名物料理と楽しむ「ひろしま一途な純米酒」シリーズ

 広島県立総合技術研究所食品工業技術センター様の取り組みをご紹介させていただきます。
技術移転の成果の一つとして「ひろしま一途な純米酒」シリーズがあり、広島名物と一緒に楽しむために開発された純米酒(製法)です。
 広島県の特産品である【もみじ饅頭】【お好み焼】【焼きがき】【カキフライ】これら4種類の名物に合う酒質(味や香り)及びアルコール度数をあらかじめ設計し,それを純米製法により再現した低アルコール酒となります。

 ■ 低アルコール酒でもしっかりとした味わい
 独自の技術によって,既存の低アルコール日本酒の醸造技術では再現できなかった味を保持しています。
 ■ 日本酒のイメージが変わります
 日本酒が苦手な人にでも,飲みやすいお酒です。名物料理以外にも、様々な料理と合います。

 開発された背景として、日本酒の消費量が減少する中,新たな消費の掘り起しは広島県内の酒造業界全体の課題とのことでした。広島県酒造組合と共同で実施した,日本酒を飲まないアルコール消費者を対象としたアンケート調査では、「日本酒はアルコール度数が高い」「悪酔いしそう」という否定的な意見が多く寄せられました。また、以前から「料理やお菓子と一緒に飲む日本酒ができないか」という要望が、寄せられていました。そこで,普段日本酒を飲まない人にも手にとりやすい,新しいイメージの日本酒の開発に取組まれました。
 日本酒全体の消費量は減少している一方で、純米酒や純米吟醸酒の売上は伸びている背景にて増産傾向が続いていることに注目し、トレンドである純米酒にこだわることにしました。糖類や酸味料の調整は、添加可能な普通酒に比べ技術的難易度が高くなりますが、「広島名物に合う」「純米酒づくり」「低アルコールでも水っぽくない」をキーワードに、醸造技術の開発に注力されたとのことでした。

詳細の開発ストーリーはここをクリック

※「ひろしま一途な純米酒」は,広島県の登録商標です。

KEM製品への一問一答

光井:弊社製品を導入いただきいかがでしょうか?
荒瀬様:大変重宝しています。SD式迅速アルコール測定システムは、文字通り、迅速かつ正確にアルコール濃度を測定でき、試験醸造中に欲しいデータがすぐに測定できます。電位差自動滴定装置も効率的で、酒類以外のアプリケーションにも幅広く対応しているところも、魅力です。

光井:導入後の効果はいかがでしょうか?
大場様:特にSD式迅速アルコール測定法は、「国税庁所定分析法と異なる測定方法で合理的かつ正確であると認められる方法」であり、信頼性が高いこともそうですが、県内の民間企業へも「公定法」としてのデータとして、指導しやすくなりますね。

光井:最後に、弊社へ一言お願いします。
大土井様:日本酒業界もそうですが、中小企業は現在、働き手の不足により、技能の継承が難しくなってきています。正確な分析値や生産管理データを蓄積することは、会社の将来への投資でもあります。そのような背景にて、分析機器メーカーの役割はより重要になると思いますので、今後、ますます良い装置を開発されることを期待しています。


SDKシステムの使用風景


生物利用研究部の大場様 荒瀬様

大場様、荒瀬様、ご協力ありがとうございました。

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